高校留学のほっとするお話
実際には、want to =would like to=willで、このwanttoは、意思の助動詞will「~したい」とほぼ同じものなのだから、l want to do itというように、want to doの部分を合わせて動語あるいは動詞部分と呼ぶべきであり、ここを合わせてVとして、合理的で簡潔なS+V+〇の第三文型の文とするべきなのである。
このように考えれば、文の内容上重要である「そのことを」のitを、ちゃんと文の要素・骨組みとして、認めることができるのである。
現行説だと、このitは文のつけたしの付録のように扱われてしまう。
それはまずい。
そんな細かいこと、どっちでもいいじゃないか、と考えないでほしい。
現在の日本の英語文法理論は、一事が万事、こうなのだ。
学習者の頭をいたずらに混乱させ、しまいに英語嫌いにさせてしまう。
いろいろな英文を日本人が読もうとして、みんなその一部分ずつを、「カタマリ」に切って読んでいることは明らかなのである。
「この部分が主語の部分で……」「この部分は、関係代名詞でひっかかって、目的語を修飾している……」という風に、「カタマリ」に分けてその上で、日本語の「は」「が」「に」「を」「で」という、この重要な5つの助詞を使って、相互に関係づけて、接着し、なんとか自然な日本文に仕上げてゆくのである。
この、文を「カタマリ」に分ける考え方をこそ、「文型」あるいは「節」というのである。
この「文型」(=「格」)と「節」(=「法」)という大切な考え方をすることによってしか日本人は、英文を読んで行けないのである。
英語を理解して行けないのである。
日本文に対応させて行けないのである。
今後200年ぐらいずっとそうなのだ。
だからこそ、このような「小さなこと」をキチンと訂正して、大きく「ここが動詞部分だから、全部で合わせてVとやる」という考え方をとらなければいけないのである。
たとえば、You will also surely be impressed by the book「あなたも、きっと、その本に感動するでしょう」を従来は、文型分類をすると、YouをS、beをV、impressedをCとやって、S+V+Cで第二文型の文とやっている。
しかし、この考えもおかしいし、せっかくの「文型」理論が死んでしまっている。
これは、will also surely be impressed byを全部で、合わせて動語Vとすることによって、the bookを0,(目的語)とすることができる。
この例文全体がS+v+〇で、スヅキリと、第三文型の文になるのである。
このように考えても何の不都合はない。
それに対してYouがS、beがV、impressedがCで、残りは、全て、「修飾語」(modifier,モディファイヤー)とするのが、現在の日本英文法学である。
あるいは、せいぜいbe impressedを合わせてVとやる。
あるいは「受身形にできるときは、動詞句としてよい」など考える。
このような考えは、英米の「文型」文法学者のせっかくの努力と精神をも踏みにじるものでもある。
「主語」の次に来るのは、「動語」なのであって、「動詞」ではない。
「動詞」とは品詞名ではないか。
文の要素としては、「動語」と言うべきなのだ。
「詞」レベルと「語」レベルをゴッチャにしたまま放置すべきではない。
このことは、決してささいな指摘ではない。
第五文型の文の、代表かつ典型となる動詞は、wantとaskである。
wantは「人に~してほしいと思う」、askは「人に~ほしいと頼む」であり、次の例文が、一番キレイな第五文型の文である。
「私は、あなたに、それを、やってほしい」となる。
当然、wantのあとの後ろの方の動詞は、toがついた不定詞形となる。
日本人の大半は、英語教師たちを含めて、大きく勘違いしているのだが、「人に~させる」のmake, have, letにのletは、「~してもいいよ」の意味の「許可する」という意味での「させる」なのだが)を「使役動詞」と呼び、これも「第五文型の文」の一種であり、この中に含まれると考えている。
ここまではよい。
しかし、第五文型の文の代表は、あくまで、「want (ask)++to動詞」なのであって、このwantとaskの他に、500個ぐらいの主要に使われる一般動詞が、第五文型の使い方を持っているのである。
この中の特殊なやつが、make, have, let (そして最近はhelp もここに入りつつある)なのであって、こっちが例外なのだ。
そして、この3つ(4つ)は、特殊だからこそ、後ろの方の動詞がいわゆる「toなし不定詞」とか「原形不定詞」とか言われるように、toが消えてしまうのである。
注意してほしい。
toがつく方が、大原則なのであって、「toがない」方が、例外なのだ。
このことを肝に銘じなければならない。
日本では、高校1年ぐらいで、この「toのない」「させる」動詞ばかり強調して勉強させるものだから、みんな原則と例外が頭の中でひっくり返っているのだ。
しかも、ではmakeのときには、一体なぜ「toなし不定詞」がここにくるのか、その理由をたずねられて答えられる日本人英語学者(英語教師)はいないのである。
そして、一番いけないのは、「~させる」のmake, have, letを引っくるめて「使役動詞」という名前で決めつけたために、後述するきわめて重要な「~される」「~してもらう」の場合のhaveやgetを一体、「何動詞」と呼んでいいのか分からなくなったのである。
ここに、日本英語文法学の最大の謎が隠されていると言っても過言ではない。
全ての原因は、そもそも'causative verb (コーデティヴ・ヴァーブ)'なるものを愚かな学者たちが「使役動詞」と誤訳してしまったことにある。
「第五文型(をつくる)動詞」と訳すべきだったのだ。
このことは、致命的にその後の日本英語教育を傷めつけたと言ってよい。
causative verbをおそらく大正時代ぐらいに、「使役動詞」と誤訳してしまったことがその後の大混乱の原因となる。
このために、日本英語文法学は、大きく暗闇にはまってしまったと言ってよい。
このことは、決して、大袈裟なことではない。
あとの方で、このことにつき、再度重大な謎解きを行う。
make, haveの「させる」の第五文型の文については、細かい例文をたくさん挙げて説明すべきなのだが、その余裕がない。
そこで、しっかり、何度も読み直して、こんなにも多くの多種多様な文が、全て、第五文型の文なのだ、ということを理解してほしい。
たとえば、Don't leave the door open「ドアを開けっ放しにするな」のように、「放ったらかしにする」「そのままにする」の動詞leaveはthat節を取れないので、そのあとに、the door is open 「ドアが開いている」という文が来るべきなのだが、ここで、このisが消滅して、文が凝縮して第五文型化するのである。
ここでのopenは、「開いた」という形容詞である。
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